テストの役割と準備の重要性
中学校で受けるテストにはいろいろな種類があります。
小テスト、中間テスト、期末テスト、実力テスト、抜き打ちテスト?などなど。
「テスト」と言えば「力だめし」というイメージはつきものですが、それぞれのテストにはいろいろな役割や目的があると思います。
中間テストや期末テストなどの定期テストは、一定期間内に学んだ単元の理解度を試すテストです。
出題範囲が約1~1.5か月分の学習範囲と限られているので、「テスト直前に必死で勉強すればなんとか結果がついてくるテスト」という印象が強い方も多いのではないでしょうか。
一方、実力テストは広い範囲から出題されます。
忘れているものもあるでしょうし、いろいろな単元を組み合わせて考える問題も出されるので、当然「難しいテスト」という印象が強いですよね。
実はこの定期テストと実力テスト、かなり密接な関係があるのではないかと考えています。
例えば、「定期テストは成績が良いのに実力テストになると成績が下がってしまう。」というには、定期テスト直前に詰め込むタイプが多いようです。
これは、基本的な知識と考え方の定着度が低いことが考えられます。
「定着」とは、ここでは「知識・考え方がしっかりととどまった状態で、いつでも自由自在に使いこなせるようになること」を言います。
つまり、定期テスト直前に勉強しただけでは考えたり知識を使ったりする回数が少ないので、テストが終わるとすぐに忘れてしまうのです。
そして、実力テストになるとほとんど覚えていない状態での受験になりがちです。
一概に万人に当てはまる考え方ではありませんが、このような観点から考えても学習は普段からコツコツと積み重ねておくことが大切なのです。
定期テストまでの間に複数回練習をしておくことが、結果的に実力をつけることにつながります。
そこで必要なのが毎日の復習で、その成果を試すのが小テストです。
三股学習塾ではこの小テストを授業のある日に毎回実施しており、結果はすべてデータ化しています。
このデータからは、「小テストの結果が良くなると定期テストの結果も比例して良くなる」ということがわかっています。
このように考えると、この小テストは「鍛えるためのテスト」という位置づけになります。
子どもたちにはこの小さなハードルをコツコツ乗り越えて、実力を開花してほしいと願っています。